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電信柱にゴミ箱!?発電所から電気が届くまで

電信柱の上の灰色のポリバケツ、気になりますよね?

あれ実は変圧器なんです。

えっ、変圧器って?それを知るには、電柱の構造から知っていきましょう。

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電柱の構造

電柱には、たくさんの配線がつながっていますよね?
実は、すみわけがあって、各部位ごとの役割があります。
もちろん、通信の中継や街灯等、様々な機能を1本の電柱で行っていますが、その中でもシンプルなものをここでは紹介します。

電柱の一番上には、3本の電線が比較的幅を開けて横に並んでいます。
あれが一番高い電圧の線間電圧6600Vの三相三線(3本の線で3種類の電気の波が流れている状態)、いわゆる高圧と呼ばれます。
これが、日本中くまなく電気を配る配電網の要です。

詳しい説明は省きますが、遠くに電気を送るには高圧で送るほうが効率が良いため、

一般的には家庭でそのまま使える電気(100V)を送ることはありません。

中段には、何本も配線がまとめて配線されていますが、これが各家庭に配られる100V/200Vの単相3線(3本の線で1種類の電気の波が流れている状態)になります。

下段には、光ファイバーとかケーブルテレビ等の配線があります。

ポリバケツの役割

サムネイルの左下に映っているようなポリバケツが付いている電柱を見ると、3本の高圧のうち2本が下に降りてきて、ポリバケツに入っています。

さらにポリバケツをよく見ると、高圧2本が入って、別の3本が出てきているはずです。

この3本が各家庭に配られる100V/200Vの単相3線です。

つまり、ポリバケツもとい柱上変圧器は文字通り、電で電圧を変圧するということになります。


中身は油に漬けられたトランスです。鉄の塊です。
重さは、だいたい数百キロになります。

しかも高電圧を帯びていますので、専門家以外は絶対に近づかないでください。

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そういえば、海外でも電圧が違うときには使っていましたね?仕組みは違いますが、

同じように電圧を変圧する物が電柱についていたというわけです。

まとめ

皆さんがよく目にするあのポリバケツは、実は皆さんの家庭に電気を届ける重要な役目をしていることがわかりました。
電柱の地中化で目にする機会は減っていくかもしれませんが、ぜひ、名前を覚えておいてください。柱上変圧器です。

柱上変圧器から配られた電気は皆さんのオフィスや工場にも届いています。

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